2013年7月14日日曜日

7月13日立命館公開講座

2013年7月14日日曜日8時53分 雨

昨日は早昼を食べて立命館へ。
出るときは雨は降っておらず曇っていただけだが、山陰線の円町駅を降りたらスコール!
どうしようかなと思い眺めながらとりあえずトイレへ。出てくるとなぜか止んでいた。
道路は水たまり!!
今だと思い、速足で立命館まで歩く。嵐電を越え一時晴れてきて蒸し暑い。大津は雨、落雷とのこと。比叡山を越えるとこうも違うものか!

立命館の構内に入り末川記念会館へ。手続きを終え始まる前にトイレと思い席を立つと外は土砂降りの雨。見ていても面白いぐらいの雨。二時間後には止みますようにとお祈り。

ジェトロアジア経済研究所の工藤さんが講師となり、体験に基づくミャンマーと日本の新成長戦略と題し講演。

1990年代からのミャンマーの推移を簡単に説明。今回は2度目のブームとか。
前回は1997年のアジア通貨危機とアメリカの制裁発動で頓挫。

今回は、2011年のクリントン国務長官来訪、2012年のオバマ大統領来訪(この米国の意図については特に発言なし。米国にとってミャンマーは魅力があるのか、今の米国の投資も少ないのでよくわからない)がで流れが変わった。
現テインセイン大統領(軍ナンバー4がなぜか大統領に。このあたりの説明はなし)とスーチー氏の協力路線。お互いに必要としているのと認識で当面は改革開放政策が継続されるとの結論。

軍は憲法、立法機関等の統治機構を固め国内体制の維持に自信を持っているが国際世論との関係に問題が多くあった。スーチー氏は国際世論を背景に軍への働きかけをするが国内では今一歩。

テインセイン大統領は次々と改革を打ち出し、例えばメディアへの検閲廃止等々を行い成果を上げてきている。従来は観光客も来ないでくれという政策が最近は歓迎に変換。これは長期政権であったタンシュエ議長の引退が大きく影響しているとか。

ではスーチー氏が大統領になれるかといえば今の憲法規定ではなれない。在住20年はクリアだが、配偶者等親族に外国人がいると認められない規定がある。従って憲法改正が必要。軍が民族代表院と国民代表院でそれぞれ四分の一の軍人議員を有しており軍が反対すれば改正できない仕組みとなっている。これはスーチー氏の大統領阻止を念頭に作成されたらしい。
また軍事力をもつ国防・内務・国境の大臣の任命は独立した国軍司令官が持つこと。更に面白いのは軍の60歳定年制が厳格にひかれている。独裁者を出さないためとか。

知らなかったのは、タイよりも国土が大きいこと。統計はあやふや!大学は郊外に移転されたため高等教育が行われなくなったこと。これは軍が学生の暴動を防ぐために行われたが、自分で考える主張するという大学本来の機能を自らなくしてしまったということで将来への最大の汚点。

政府は海外へ働きに行っている労働者を戻そうとしているが、国内には産業がなく労働者は積極的にタイへ働きに行く。この状態を変えない限り国内産業はなかなか育たない。

以上の話を約2時間弱、ジェトロの立場で話があった。従って、国内政治情勢、米国、ロシア、中国の対ミャンマー政策についてはほとんど触れられなかったのは、今後のミャンマーと取り巻く国際情勢を見る上で残念であった。

講演を終えて質問をと思ったが、学生が講師を囲んで質問攻めにしている。良い傾向と思い質問は遠慮しアンケートに記入。
帰りは構内を見ようと思ったが雨。止む無くバス停に行き京都駅へ。
雨と祇園祭の影響か約1時間もかかった。雨なのにこんなに観光客が多いのはさすが京都と関心をして岐路に。帰りに司津屋のアンパンを駅で購入。あんこが詰まって重く美味しい!

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