2013年8月2日金曜日

8月1日花園大学公開講座

2013年8月2日金曜日7時46分 晴れ   今日も暑そう、しかし明日からはもっと暑そう!!

昨日の午後は花園大学公開講座一日目。
テーマは、
①絵ときの絵画史 仏伝図を中心に  花園大学教授 福島恒徳
②釈迦涅槃図 お絵解き  長谷寺寺庭(奥さんのこと) 岡澤恭子

絵解きの絵画史
 涅槃図には第一型式と第二形式がある。
 第一は、平安時代など古い時代。人数が少なく釈迦がまっすぐ横になっている。
 第二は、鎌倉時代以降。 人数や動物も多い、釈迦が手枕をしている。
 変わり涅槃図というものもあり、伊藤若冲の野菜涅槃図、業平涅槃図が有名。
 絵解きは平安時代の貴族の日記に今日は絵解きを聞いてきたという記述があり、平安時代には
 すでに定着していたと思われる。

釈迦涅槃図絵解き
・涅槃とは、火のついたろうそくを消した時に煙が出るような状態をいい、これから入滅することを
 表すようになったとか。
・五百羅漢、十二支(なぜ猫がいないのか)などいろいろ出てくる。釈迦の息子や親族もいて大変面白い。
・釈迦の死後釈迦の説法をまとめることになり、悟りを開いた499人が結集の会を開いた。釈迦の世話をして常にそばにいたアーナンダ(親族)はまだ悟りを開いていなかったので結集には入れなかったが、釈迦の話を思い出し最後に悟りを開き500人目になった。この人たちを五百羅漢というとのこと。
・十二支は、釈迦が危ないという話を牛が感じ、ネズミを背中にのせて釈迦のもとへ。途中猫がいたが眠っていたのでネズミは起こさなかった。釈迦のもとに着いた際牛の背中からネズミが飛び降り一番目に到着。次が牛。これが十二支の順番を決めた。猫は来なかったので十二支には入っていない。以後猫はこの恨みでネズミを追いかけることになったとか。
しかし東福寺系の涅槃図には猫が描かれている。絵画士明珍が絵を描き始めたら赤色がないのにきずいた。その時猫が赤色の原料のあるところに案内してくれたということで猫を描くことになったとか。
 
・実に興味深く聞くことができた。寺庭が、帰りには皆さんの干支の動物を拝んでくださいと言われ干支のウサギに挨拶。

今日のテーマは
③絵巻からマンガ 視線の運動
④この人何者?どんな人?
最終日は
⑤竹取物語 病み臥す貴公子を読む
⑥源氏物語の絵を読む 須磨・明石

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